バンクロール管理

ポーカーでバンクロール管理と言うと、一般的にノーリミットホールデムキャッシュゲームなら最大バイインの20倍、リミットホールデムならビッグベットの300倍を用意しておくと良いと言われています。例えば、NLHE$1/$2で最大バイインがBig Blindの100倍なら$200 x 20 = $4,000。Lmit HE$1/$2ならBig Bet $2 x 300= $600です。

バンクロールを持つ意味は、ポーカーはVariance(分散)が激しいゲームなので、たとえ勝率が10BB/100 Hand以上あったとしても、短期的には負け続ける可能性があり、破産を防ぐために一定額以上のバンクロールを用意しておくことです。

バンクロール管理の具体的な使用方法は、例えばあるリミットで20倍バイインを用意して、運悪く15バイインに減った場合は、リミットを1つ下に落とします。逆に運良く20倍バイインのバンクロールを2倍(40バイイン)に出来た場合は、1つ上のリミットに移ることも考えるということになります。

このノーリミットホールデムで最大バイインの20倍、リミットホールデムでビッグベットの300倍というのは、プレイヤーが勝てる場合の目安で、勝てないプレイヤーはいくらバンクロールがあっても足りません。また勝率が低いプレイヤーや、破産のリスクを少なくしたいプレイヤーはより多くのバンクロールを用意しておくべきです。

さて、上記の最大バイインの20倍、ビッグベットの300倍というのは一般的な話ですが、例えば、もの凄く勝っていて、バイイン20倍なんて必要ないとか、破産する確率を限りなくゼロに近づけたいので、もっと自分にあったバンクロールを用意したいという人もいるかもしれません。そんな人のために、適切なバンクロールを計算できる式(*)があります。どんなポーカーゲーム(ノーリミットホールデム、リミットホールデム、オマハ、etc)でも適用できます。

B = -ln(r)*sigma²/(2w)

各値の意味は以下になります。

B = バンクロール(bankroll)
r = 破産確率(risk of ruin)
sigma = 標準偏差(standard deviation)
w = 勝率(winrate)

注:sigmaとwは同じユニットにする必要があります。例、standard deviation/100とWR/100など。勝率(WR/100)と標準偏差(standard deviation/100)は、ポーカートラッカーから取得できます。

例えば以下の数値のノーリミットプレイヤーの適切なバンクロールをエクセルで計算してみます。

許容できる破産確率: 0.5%
勝率:  5BB/100
標準偏差: 45BB/100

バンクロール = -ln(0.005)*45^2/(2*5) = 1073 BB(BigBets) = 2145 big blinds = 21.5 最大バイイン

この意味は、5BB/100(10BigBlinds/100)を出している上手なノーリミットホールデムプレイヤーが、破産する確率を0.5%に抑えてプレイしたい場合、21.5最大バイインのバンクロールが必要になるということです。

ちなみに僕のノーリミットホールデムの現時点の数値は、勝率2BB/100、標準偏差26BB/100なので、破産確率を同じ0.5%と考えて上記式で計算すると、

バンクロール = -ln(0.005)*26^2/(2*2) = 895 BB(BigBets) = 1790 big blinds = 17.90 最大バイイン

17.90最大バイイン必要になります。ショートスタックでも結構必要ですね。勝率があまり良くないからですが・・・

* この式の証明は、こちらの2+2の投稿を読んでみてください。

参考記事: The bankroll management and variance guide

関連エントリー: $0から$10,000にしたバンクロール管理方法

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