アウツ(Outs)の数え方

自分がベストハンドを持っていないと、判断を下すことがゲーム中によく起こります。例えば自分はフラッシュドロウやストレイトドロウを持っているけど、相手はペア以上を持っている。または自分はオーバーペアを手に持っているけど、相手はツーペア以上を持っているようなプレイをしていたり。

このように自分の手が、相手より劣っていると判断した場合、自分のアウトが何枚なのか、正確に数えることは非常に大切です。

「アウツを数える」ということは、どのカードがくれば、自分の手がベストハンドになるかという意味です。アウトを数えるのは、大変簡単な時もあります。例えば以下の手を持っていたとします。

そしてボードに、以下のカードがきました。

現在ベストのハンドではありません。しかし、リバーで6かAが来ればナッツです。6 x 4 + A x 4 = 8 で、これら8つのカードがナッツを完成させます。6とA以外では、5と4が来ればワンペアになりますが、勝つみこみはあまりないでしょう。複数のプレイヤーが残っている場合は、特にそうです。従って、この場合のアウツは8つで考えます。

アウツを数えるのは、概してこんなに簡単でない場合が多いです。ハンドが良くなるカードがあっても、ナッツでない場合がほとんどです。例えば、QJを持っているとします。ボードに9842と出ました。4つのTがくれば、ストレイトになります。しかし、その内3つのTがナッツです。Tはストレイトを完成させますが、ボードに3枚ハードがあることになり、別のプレイヤーが2枚のハートを持っていれば、フラッシュを完成させたことになります。

Tの他に、QやJが出ればトップペアになります。トップペアはたくさんのポットを獲得します。が、多くのハンドがトップペアを負かすのも事実です。Qがきたとしても、JTを持っているプレイヤーがいれば、ストレイトを完成させたことになります。または9Qを持っていれば、Qがくれば2ペアです。そしてQであれば、フラッシュの可能性も出てきます。またペアが出来たとしても、既にそれ以上のハンドを持っているプレイヤーがいるかもしれません。

この例では、3つのアウツ(T x 3)がナッツ、1つアウツ(T)が強い役、6つのアウツが勝つ可能性がある役(Q x 3 + J x 3)になります。次はこれらの価値が異なるアウツをまとめて、1つの数値にして、勝つ可能性を見極める必要があります。

Partial Outs - 不完全なアウツ

自分のハンドを良くするが、ナッツにはならないアウツを、パーシャルアウツ(Partial Outs)と呼びます。いくらかの確率で、パーシャルアウツはナッツになる時もあります。例えば、以下のカードを持っていたとします。

コミュニティーカードには、以下がきました。

相手プレイヤーは1人いるとします。また相手のプレイの仕方から、高い確率で相手はポケットキングか、ポケットクイーンを持っていると推定できたとします。

もし、相手がポケットクイーンだとすると、負けは確定ですが、相手が持っているのがポケットキングなら、こちらには3つのアウツ(A x 3)があることになります。相手は50%の確率で、ポケットキングかポケットクイーンのどちらかを持っているとすると、エースの3枚のアウトの価値は、半分の1.5アウツになります。言い換えると、エースが出たとしても、半分は勝って、半分は負けることになります(注:ポットオッズは少なくとも30-to-1でないと、コール出来ないことになります)。

前の例では、QJを持っていて、ボードに9842と出ました。Tが出るとナッツになりませんが、多くの場合、相手はフラッシュを持っておらず、ストレイトで勝てるでしょう。トップペア(QとJ)へのアウツは、価値が落ちます。トップペアがショウダウンで負ける可能性は、ストレイトより遥かに多いです。QとJは、ハートが3つボードに揃うことになるので、更に価値が落ちます、

この例だとTは、ほとんど1アウツと言って良いでしょう。クイーンとジャックは、それぞれ半分以下の価値ぐらいです。まとめると、完全なアウツが3つ、ほとんど完全なアウツに近いものが1つ、価値が半分以下程度のアウツが6つ、合計で7つ程度のアウツがあることになります。

たとえあるカードが来てナッツになるとしても、もし別のプレイヤーが同じ役を完成させる場合、そのカードはパーシャルアウツとして考えます。これは良く1カード待ちのストレイトドロウで起こります。手持ちカードを、A6として、ボードをKQJ4とすると、Tが来ればナッツになります。しかし、複数のプレイヤーがこの時いるとすると、他にAを持っているプレイヤーがいる可能性があります。

従って、Tがリバーで出てストレイトを完成させたとしても、ポットは半分(または3分の1)しか取れないかもしれません。もし、他のプレイヤーが同じ役を狙っている場合は、アウツの価値を50%として考えます。上記の例だとTは4つありますが、他のプレイヤーも同じ役を待っている場合、2から3のアウツとして考えます。

アウツを数える時は、必ずパーシャルアウツを考慮しないといけません。もしパーシャルアウツを完全なアウツをみなした場合、自分のハンドを過大評価して、コールし過ぎてしまいます。また反対に、パーシャルアウツを無視した場合、自分のハンドを過小評価してしまい、フォールドし過ぎてしまいます。

Backdoor Draws - バックドアドロウ

今までの例は、ターンでの場合でした。カードが2つ来る場合では、バックドアドロウが1つや2つある場合があります。バックドアドロウは、ターンとリバーの両方で狙ったカードが出る必要があります。例えば、同じスートのカードを2枚持っていて、フロップの3枚の内1枚がホールカードと同じスーツで、ターンとリバーで同じスーツが続けて出た場合、バックドアフラッシュを完成させたことになります。

バックドアフラッシュはめったに完成しません。従って、それだけではあまり価値がないです。例えば以下のカードを持っているとします。

3人以上プレイヤーが残っているとして、ボードが以下のカードがきました。

この時手持ちカードは、ほとんど価値がありません。この状況で勝てるのは、バックドアハートドロウがきた場合ぐらいでしょう。ターンでまだ出てきていないカードは47個あり、その中でハートは10個あります。ターンでハートが出た場合、リバーでは46個の出てきていないカードの内、ハートは9個残っていることになります。従って、ターンとリバーの両方でハートが出る確率は、(10/47)(9/46)=約1/24です。オッズに直すと、23:1です。もし本当にこのバックドアドロウだけしか勝つ見込みがないなら、フロップでポットは23ベット以上ないといけません(ポットが23:1でも、ターンでオールインでない限りコールする必要がでてくるので、足りないかもしれません)。

バックドアドロウはそれだけではなく、別に勝つ見込みがあるハンドに重なった時に重要視します。例えば、A4は、フロップがK84の時より、K84の方が、より価値があります。8がバックドアフラッシュの可能性をみせているからです。次はバックドアドロウがハンドに加える価値を数値化してみましょう。

前述したようにバックドアドロウは、23:1です。1アウツのハンドは2/47の割合でリバーまでにヒットする可能性があるので、オッズに直すと22.5:1です。従ってバックドアドロウは、1アウツにほぼ等しいことになります。しかしターンで同じスーツが出なかった場合すぐにフォールド出来るので、バックドアドロウは通常もう少し価値があります。更にフラッシュを完成させた場合は、観察力のある相手プレイヤーでも気がつかない場合もあるので、リバーで余分にベットを稼ぐことが可能です。総合すると、バックドアドロウの価値は、1.5アウツぐらいです。

バックドアストレイトドロウは、トリッキーです。バックドアストレイトドロウの価値は、ギャップがいくつかによります。ギャップがない場合(例 Q-J-T)は、価値はバックドアフラッシュドロウと同じくらいです。バックドアストレイトが完成する確率は、4.5%程度です。オッズで表すと21.50:1です。

約0.045 = (8/47)(8/46) + (8/47)(4/46)

最初の数式の(8/47)(8/46)は、ターンでKingか9(8カード)を得て、リバーでオープンエンドドロウ(8アウツ)になることを意味しています。次の(8/47)(4/46)は、ターンでAか8(8カード)を得て、リバーでガットショットドロウ(4アウツ)になることを意味しています。

1ギャップ(例 Q-J-9)の価値は1アウツぐらいです。1ギャップストレイトドロウが完成するのは約3%です(33:1)。2ギャップ(例Q-J-8)だと価値は、0.5アウツになります(66:1)。

時折ハンドが複数の弱いドロウで、構成されている時があります。例えばハンドが以下の場合で、

フロップが次のようになったとします。

この場合、2つのオーバーカード、バックドアフラッシュドロウ、0ギャップストレイトドロウがあります。どのドロウも現時点では強くありませんが、ターンで現状より良くなるカードが22存在します(ハート x 10、K x 3(ハート以外)、Q x 3(ハート以外)、J x 3(ハート以外)、9 x 3(ハート以外))。この時のアウツの数え方は、オーバーカードが3つ(6つのカードはそれぞれ半分の価値と見積もります。何故ならトップペアはしばしば負けるからです)、バックドアフラッシュとストレイトドロウは、各1.5アウツ程度です。合計すると、約6つのアウツがあることになります。

Redraws - リドロウ

カードが2枚くる場合は、リドロウも考慮する必要があります。ターンでベストハンドになったとしても、相手プレイヤーがドロウイングデッドになるわけではありません。通常、リバーでドロウを引かれて、負ける可能性はあります。フロップでリドロウの可能性があるハンドは、その価値を下げます。そして、ある種のドロウは、リドロウの可能性がその他のものより高いことがあります。

ハンドで以下を持っていて、

フロップで次のカードがきたとします。

この場合のドロウは、リドロウの可能性は余りありません。もし、自分が負けているとしても、べストハンドになるために5つのアウツがあります。そしてその5つのアウツのどのカードがきたとしても、相手プレイヤーがリバーでリドロウを完成させる可能性は低いです。

上記の例とは反対に、手もちハンドが、8 7で、フロップ972の場合は、同じアウツがハンドを良くしますが、今回はリドロウで負ける可能性が高くなります。例えばターンで、8が出た場合、相手プレイヤーで、T、6、ハートを持っていれば、リバーで負ける可能性があるドロウを持っていることになります。またたとえ3つ目の7が来たとしても、ストレイトやフラッシュドロウを持っているプレイヤーに引かれることがあります。更に相手プレイヤーが2-3人いる場合は、自分のハンドが良くなっても、負ける可能性があることに気をつけておきましょう。

Relative Position - レラティブポジション

ベットしたプレイヤーに対しての自分のポジションも、ドロウ系ハンドの価値を変えます。ドロウ系のハンドは、1ベットだと利益がでますが、2ベット以上だと利益が出ません。ベットしたプレイヤーが自分のすぐ左にいる場合は、1ベットで次のストリートを見ることができますが、自分の後にアクションがあるプレイヤーがいる場合、レイズされる可能性があります。この確率が高いほど、貴方のドロウハンドの価値が下がります。

ブログ購読

 RSSリーダーで購読 (RSSとは?)

または、Eメールで購読